2016.SPR-003

遊び方を操縦できる靴。

スポルティバの名品アプローチシューズ

三千メートルを超える山にスニーカーでは挑めないように、靴は行先によっていろいろと履き替える必要がある。
どこを歩くために何を強化して作られた靴なのか、それは自分の目的と足の形にぴったり合うのか、靴選びにおいてはそこを一番重要視すべき。だが、いざ自分で靴を買うとなると、そこまではっきりとビジョンが見えていないこともよくあるものだ。

アプローチシューズと言われて、用途を明確に理解できている人の方が少数だろう。
元々はクライマーのために、目的地である岩場までの道のりを快適に歩くという用途で開発された靴だが、ローカットの登山靴や、もっと言えばウォーキングの靴などともさして違わないようにも見える。スポルティバがこの春打ち出す「トラバースX」シリーズは、そう感じるのももっともな、様々な靴の目的や特徴を掛け合わせた、いいとこどりシューズだ。

登山靴の堅牢性や安定性を持ちつつ、トレイルランニングシューズから導入された衝撃吸収性や柔軟性を併せ持ち、かつクライミングシューズ由来の高グリップ力ソールを備えるという、3つの要素がミックスされたシューズ。足をしっかり守り、岩場も気にならない安定歩行を可能にしながら、軽くて蒸れにくく、足にやわらかくフィットする。

こんな靴を履いたら、逆に様々な行先が見えてくる。もちろん岩場へは行くとして、しかし予定していなかった近所の山から、街を見下ろす気分になるかもしれない。意外と滑りやすい雨の街の石畳を、ギュッと踏みしめ出かけたくなるかもしれない。イタリア産まれの靴だからか、スニーカーには感じる事のない伊達な趣は、次の旅行で見せびらかしたくなってしまうかも。サッと動ける軽やかさは、家族との自然散策で良い所を見せるにはもってこいだろう。

一足でこんなにビジョンがふくらむなんて、これはもうアプローチシューズとは言えない。いろんな遊び方を、「トラバース」すなわち横断して、クロスする。あっちへこっちへと自分を、そう、きっと3倍くらい連れ出してくれる、お楽しみシューズの誕生だ。

 

ミスター・ハセツネの情熱をまとう。前のページ

自由のために無駄を脱ぎ捨てる。次のページ

ピックアップ記事

  1. ジャパニーズ・スタイル・ なむちぇばざ~る。
  2. 抗血栓繊維A.A.THの力が際立つとき
  3. 掌に宿る、消えない炎。
  4. 常に、ためらわない。 新しくなり続ける89歳。
  5. 今走り出す心のままに、軽やかに生きる。

関連記事

  1. CAMPING

    アウトドアスパイス ほりにし

    魔法のスパイス、おためしあれ調味料で「ほりにし」って…どんな…

  2. 2017.SPR-005

    今走り出す心のままに、軽やかに生きる。

    THE NORTH FACEのランの形春、スタートエンジンが点火す…

  3. 2016.SPR-003

    リブート・サレワ

    受け継がれ、変革するサレワこのロゴを昔見た気がする、でもどこか違う…

  4. 2016.SPR-003

    老舗の新しい炎。

    プリムスの「キャンプファイア」歴史的背景なら、プリムスだってひけを…

  5. 2016.SPR-003

    ミスター・ハセツネの情熱をまとう。

    奥宮俊祐選手と共同開発、トレランのためのジャケットハセツネ、と聞い…

  6. 2017.AUT-006

    最高峰へ、自分を連れ出す。

    THE NORTH FACE SUMMITシリーズ左肩に、山の紋章…

最近の記事

Topics

  1. みんなで一緒にレトロX
  2. 今年ならではの小物選び
  3. 満たされる時間”ヒュッゲ”
  4. 遠くに行かない日のバッグ
  5. 寒いならDAS、間違いない
  1. COLUMN

    抗血栓繊維A.A.THの力が際立つとき
  2. CAMPING

    感謝の気持ちが詰まったギア
  3. CAMPING

    ハートを入れるちいさなバッグ
  4. 2017.AUT-006

    家族の手触り。
  5. CAMPING

    すぐに使いたくなるワンパック
PAGE TOP