2016.AUT-004

憧れが詰まった『とんがりテント』に泊まる秋。

キャンプサイトのあこがれ集めるティピーテント「ピルツ」

近頃のキャンプサイトでは、ドームテントに迫る勢いで、三角錐のとんがりテント「ティピー」型が人気だそう。
アウトドアやキャンプに疎い人々にとっても、テントと言えば昔からあの三角形がスタンダードなイメージだから、そのクラシカルなスタイルに憧れが集まるのもうなずける。

起源をたどれば、ティピーはネイティブアメリカンの人々の移動用住居で、現代のティピー型テントは設営の簡便さなどをそのまま受け継いでいる。床位置をペグダウンで決定して、あとは中央にポールを立てて三角錐を立ち上げるだけ。かつてアメリカインディアンのティピーを建てるのは女性の仕事だったように、家族キャンプでお母さんだけでも建てられてしまうところが人気の秘訣かもしれない。

キャンパルジャパンへとブランド名を変え、新たなサイズで今年誕生したティピー型テント「ピルツ19」は、最大10名対応と超大型ながらキャンプサイト区画にもきちんとおさまり、かつ設営と扱いがしやすいモデル。
ティピー型テントの弱点である風通しの悪さも、両サイドに大きく開いた跳ね上げ可能なメッシュパネルで克服し、贅沢な大空間をさらに満喫できるようになった。

あまり荷物を入れなければ、2~3家族でもすっかり収容してしまう大型モデルだが、ここはあえて広々と内部を使いたい。
お気に入りのラグを持ち込んで床面をカラフルに彩り、ロースタイルのチェアとテーブル、そしてクッションでくつろぎ、高い天井を見上げてみる。
おいしいお酒と気の利いたおつまみを用意したら、秋の夜長はしっとりと過ごそう。換気の行き届いたピルツなら、雰囲気あるガスランタンも中で使えるから、やさしい光を挟んで誰かと語らうのもいい。外の静寂とほどよい気温に、心地よい孤独を感じることもできるだろう。

深い夜空に星を読み、精霊の声を聴いたインディオのくらしを辿れる、そんな夢あるティピー型テントで、充足の夜を過ごそうではないか。

明日への約束。前のページ

もこもこ羊のスマートさ。次のページ

ピックアップ記事

  1. アウトドアスパイス ほりにし
  2. 陸・海・空 アウトドアの輝き
  3. 待ちに待った、キャンプのお祭り。
  4. アウトドアの未来を守る
  5. プリムス エッセンシャルトレイルストーブ

関連記事

  1. CAMPING

    ノースフェイスの爽やかポロシャツ

    父の日のプレゼント、けっこうポロシャツが人気です。襟が「きちんと感」…

  2. CAMPING

    どれにしようか、焚火台

    焚火台オブ焚火台、いや焚火台の源流、とも言えるだろう。今やキャンプに…

  3. 2016.SPR-003

    遊び方を操縦できる靴。

    スポルティバの名品アプローチシューズ三千メートルを超える山にスニー…

  4. CAMPING

    寒いならDAS、間違いない

    だって、寒いものは寒い。どんなにアウトドアズマンを気取って「急な気候…

  5. 2017.AUT-006

    家族の手触り。

    ペンドルトンの歩み150年前のアメリカと言えばまだ、西部開拓時代の…

  6. 2016.AUT-004

    自分のちからで冬遊びを進む。

    キーンで遊びつくす冬雪道を急誂えのゴム長靴で歩くなんて、それはちょ…

最近の記事

Topics

  1. みんなで一緒にレトロX
  2. 今年ならではの小物選び
  3. 満たされる時間”ヒュッゲ”
  4. 遠くに行かない日のバッグ
  5. 寒いならDAS、間違いない
  1. ACTIVITY

    無限大の秘密基地
  2. COLUMN

    母の日コーデ
  3. 2016.AUT-004

    もこもこ羊のスマートさ。
  4. 2015.AUT-002

    サガルマータ Namche Bazar OUTDOOR STYLE MAG…
  5. 2016.SPR-003

    一歩を重ねるための一枚。
PAGE TOP