キャンプサイトのあこがれ集めるティピーテント「ピルツ」
近頃のキャンプサイトでは、ドームテントに迫る勢いで、三角錐のとんがりテント「ティピー」型が人気だそう。
アウトドアやキャンプに疎い人々にとっても、テントと言えば昔からあの三角形がスタンダードなイメージだから、そのクラシカルなスタイルに憧れが集まるのもうなずける。
起源をたどれば、ティピーはネイティブアメリカンの人々の移動用住居で、現代のティピー型テントは設営の簡便さなどをそのまま受け継いでいる。床位置をペグダウンで決定して、あとは中央にポールを立てて三角錐を立ち上げるだけ。かつてアメリカインディアンのティピーを建てるのは女性の仕事だったように、家族キャンプでお母さんだけでも建てられてしまうところが人気の秘訣かもしれない。
キャンパルジャパンへとブランド名を変え、新たなサイズで今年誕生したティピー型テント「ピルツ19」は、最大10名対応と超大型ながらキャンプサイト区画にもきちんとおさまり、かつ設営と扱いがしやすいモデル。
ティピー型テントの弱点である風通しの悪さも、両サイドに大きく開いた跳ね上げ可能なメッシュパネルで克服し、贅沢な大空間をさらに満喫できるようになった。
あまり荷物を入れなければ、2~3家族でもすっかり収容してしまう大型モデルだが、ここはあえて広々と内部を使いたい。
お気に入りのラグを持ち込んで床面をカラフルに彩り、ロースタイルのチェアとテーブル、そしてクッションでくつろぎ、高い天井を見上げてみる。
おいしいお酒と気の利いたおつまみを用意したら、秋の夜長はしっとりと過ごそう。換気の行き届いたピルツなら、雰囲気あるガスランタンも中で使えるから、やさしい光を挟んで誰かと語らうのもいい。外の静寂とほどよい気温に、心地よい孤独を感じることもできるだろう。
深い夜空に星を読み、精霊の声を聴いたインディオのくらしを辿れる、そんな夢あるティピー型テントで、充足の夜を過ごそうではないか。