プリムスの「キャンプファイア」
歴史的背景なら、プリムスだってひけをとらない。
スウェーデンにおいて無煙の灯油ストーブを始まりの一台とし、現在まで120年以上にわたって登山家の食事シーンを支えてきた燃焼器具メーカーのプリムス。アムンゼンの南極点到達や、ヒラリーとテンジンのエベレスト登頂など、歴史に残る偉業のとなりにプリムスの支えがあった。
大戦後の急激なLPガス普及にのってガスバーナーへと方向転換した後も、数々の世界初・画期的技術をバーナーに投入し続け、屋外燃焼器具の歴史を書き換えてきたストーブ・クッカーの老舗がついに今年、キャンプへと大きな一歩を踏み出す。
常に極地での使用を想定し、携行しやすさと燃焼効率を追求し続けてきたプリムス。ここにきて新たに「仲間と調理を楽しむキャンプ」を再定義し、キャンプの意味そのものを生まれ変わらせようとしている。
新たなキャンプのラインナップは「キャンプファイア」シリーズと名付けられ、プリムスはその開発に数年の期間を惜しみなく費やして、徹底的な研究とフィールドテストを繰り返した。開発チームにはアウトドアクッキングのスペシャリスト達も合流し、キャンプで家族や友人と楽しむ食事をよりよい思い出にするために、あらゆる創意工夫が重ねられた。
新しい「キャンプファイア」シリーズは、北欧の薫りに満ちたシンプルですっきりとしたデザインをもち、非常に軽量かつコンパクト。自立するスタイルが魅力的なツーバーナー「オンジャ」も、大人数分の調理をこなせる高出力バーナーを備えながら、片手で持ち運べるほどのスマートボディで、この軽やかさはいち早くフィールドに持ち出して自慢したくなる。テーブルやクックセットは、どこかレトロでお洒落で、キャンプでだけ使うなんてもったいないような気持ちになる。厳選された素材で丁寧に作られたアイテムたちは、きっと長く使う間に良い味わいが出てきて、一緒にゆるやかな年輪を重ねていけるはずだ。
これを使うために、どこかへ出かけよう。そうやってアイテムに導かれるようにキャンプをし、仲間や家族との思い出を重ねていく。そしていつか遠い日に、使い込まれたバーナーやクッカーに触れると、そう、胸にキャンプファイアの火が灯るように、ふわりとあたたかい思い出が甦るだろう。思い出の火を燈し続ける、そんなことまで可能なのが、炎の伝道師であるプリムスのアイテムなのだ。