2016.AUT-004

今も未来も変わらない価値。

シエラデザインの不朽の名作

ロクヨンの生まれた日

ヒッピー・ムーブメントに誘われるようにバックパッカーになった時代の申し子、ジョージ・マークスとボブ・スワンソン。
アウトドアショップで出会い意気投合した二人の青年は‘65年、自分たちのクリエイティビティを最大限に生かそうと、独立しとあるガレージに工房を構え、テントと寝袋を作り始める。自由の機運溢れる、当時のアメリカらしいシエラデザインの創業経緯には夢がある。
3年後、二人は永遠不滅の銘品を生み出した。オリジナル60/40マウンテンパーカー、今も愛される、略称「マンパ」の原型であり、「現」型だ。もう50年、かわらない姿で生産され続けている。

60/40マウンテンパーカー

愛を込めて「ロクヨン」と呼ばれるこのマウンテンパーカーは、横糸に高強度のコットンを60%、縦糸に高密度ナイロンを40%用いた生地を採用。
雨に濡れればコットンが膨張し、ナイロンを圧縮して雨の侵入を防ぎ、乾けばコットンのナチュラルな通気性が衣類内を快適な環境に整える。
素材の特性だけで、今の時代の透湿撥水素材を先取りする高機能を実現した、おそるべきアイディア商品なのだ。

フロンティアスピリッツを継ぐジャケット

二つの素材の組み合わせを思いつき、最高のスタイルに仕上げていたジョージとボブはきっと、ワクワクして仕方なかっただろう。
いよいよ、このパーカーをお披露目だ、きっとみんなが驚くぞ、と高揚した気分を分かち合い、世界を変える興奮に震えていたはずだ。
そう、画期的な機能だけではなく、明日をこの手で変えていくというフロンティアスピリッツそのものがこのパーカーにはこめられている。

コーティング技術を使わないため劣化せず機能を保ち続けられる「ロクヨン」なのだから、もしかしたら、二人が初めて作った一枚を50年を経た今も、誰かがどこかで着ているかもしれない。
‘68年の二人のハートを、あの日の空気を、姿を変えずにそのまま色あせることなく今に伝えてくれているかもしれないとしたら、それはもうウェアというより、受け継がれるべき宝物だ。

今日の日にも「ロクヨン」はカッコよく、変わらず悪天候をものともしない。
その様に感銘を受けたあなたが手にした一枚が、はるか未来まであなたに着られて、いつの日か孫のような若者に「カッコいい」と言われるだろう。
そうして若者が手に取る一枚も、やっぱり不変のスピリットを乗せている、それが「ロクヨン」というパーカーなのだ。

 

 
フード付きの、少しすその長いジッパージャケット。胸とウエストにポケットがついたこのデザイン自体も不変。そして、なかなか超えられるものではない。
シエラデザイン 60/40マウンテンパーカー
¥43,800+税

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